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和みの風の~おはなし道しるべ~

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朗読劇「月光の夏」を観て。

  陽射しの強さが日に日に増して、夏はこれから本番ですね。 

 昨晩7月27日(土)は、東京都杉並区にある劇場 「座・高円寺」のホールにて
 こちらの朗読劇を観てきました。
 まず、このチラシの絵を見た時は目を見張りました。今年もこの物語を聴けるとは!しかも東京で。

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 出演は女性アナウンサーのグループが中心となって、高校演劇部員、音楽教室の子どもたち、ピアニストとの共演を
なさっていました。(客席にお若い年齢層のお客様が多かったこともこれでうなずけました。)
朗読と音楽そしてこの物語に関係する取材映像と共に上演されました。 休憩なしの90分、それも見事な構成でした。


 
 私は北九州での生活三年半の間に、戦争にまつわる九州での話を、知るべくして知りました。 
それはほんのひとにぎりにすぎないかもしれませんが、正直知らなかったことが多くて、自分を恥じた思いがしました。
その中でも、一年目の夏を迎えた頃、まずは、坂根啓子さんによる朗読でこの「月光の夏」(原作/毛利恒之)を
聴かせていただいたことは強く印象に残っています。 ですから、これはぜひ聴きに行こうと思いました。


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 これは事実に基づいた創作です。
 鹿児島の知覧特攻隊に招集された若者たちのことを描いた中に、
出陣して帰らぬ人となった若者たちと、生き残ってしまったために福岡に送られて
その後の人生が一変してしまった若者たちがいたことを、この物語から知りました。

 この作品は映画にもなっています。
 物語に欠かせない、ヴェートーベン作曲の「月光」。そして、佐賀県鳥栖市の小学校にあったグランドピアノ。
 特攻隊員の二人が、本当はいけないのだけれど、そっと抜けて、長い線路づたいを歩いてはるばる鳥栖までやってきて、
ただの一度だけ、人生の最期にと、この曲を思いきり弾くシーンがあります。
 その後、一人は戦死。もう一人は生き残り、その後過酷な運命を背負っていくことになります。
 

 私が北九州で迎えた二年目の夏、8月15日、終戦記念日に、サンメッセ鳥栖(JR鳥栖駅前)に設置されているこのピアノに
会いに行きました。鳥栖(佐賀県)のある小学校に、当時は珍しかったドイツ・フッペル社製のグランドピアノです。
 この時のことを書いたblogをご紹介します。よろしければ、お読みください。
「月光の夏」とフッペル社製のピアノ



 今世界では、内戦の激しいところもあり、沢山の人の命が奪われています。
 戦争によって誰も幸せにはならない。 それなのに、どうして戦争はなくならないのでしょう。


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 終演後の帰り道、またこの本を読んでみようと思いました。
そして終戦記念日にはあのピアノの音色を、私は思い出すことでしょう。






by nagomi-no-kaze | 2019-07-28 22:23 | 道しるべ(私が出会った作品) | Trackback | Comments(0)

和みの風の朗読会2018秋 無事に終演しました。

和みの風の朗読会
~ピアノと聴く言葉への旅「宮沢賢治」~ は、11月23日 無事終演いたしました。
ご来場の皆さま、応援のメッセージをくださった皆さまに心より感謝申し上げます。
どうもありがとうございました。

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終演後に ピアニスト 湯田美津子さんとご一緒に。 図書室カフェITOHにて


 宮沢賢治の作品は短歌、詩、童話の作品が数多く残され、多くの人に親しまれていますね。
今回はその中から、あまりにも有名な、短い作品ばかり、三点。
民話をモチーフにした「ざしき童子のはなし」
童話「やまなし」
詩「雨ニモマケズ」を、取り上げてみました。

 宮沢賢治を研究する人たちの著書をいくつか読んでみました。
賢治にはある強い思いがその根底にあり、それがどの作品にも根底にあることが共通するとの見方があります。
それは、「みんながどうしたら幸せになれるか」をいつも考え、心に置いて作品を書いていたというのです。
 それを知り私自身が作品に向き合ったときになるほどと思い、これまでわからなかったところに、新たに気がついたものがありました。
そこで皆さまにも同じように、有名すぎるこの作品たちに新たな面白さを気づいていただけるかもしれないと思いました。
果たして、どのように聴いていただけましたでしょうか?


 ピアニストの湯田美津子さんとは、この朗読会で二度目の共演になります。
独奏では映画音楽を二曲、湯田さんのお得意の分野で、喜ばれていましたね。
そして童話「やまなし」の朗読と音楽に挑戦。 その音楽には、二枚の幻燈のシーンを昼と夜、春と秋 の温度差を変えて
その色合いをイメージしてもらいながら、音域も考えていただきました。
何度か試していくにつれて音楽のタイミングや長さがつかめてきて、朗読のタイミングも変化していきました。
最終的には即興演奏が一番しっくり来るところがあり、その箇所はお任せし、私もその音楽にのせて朗読しました。
本番が一番うまく表現できたと、終演後にお互い同じように思ったことがわかりました。

 今回はお客様から感想を沢山、アンケートに寄せてくださり、この「やまなし」がまとまっていたことが書かれていて嬉しかったですね。
小さな谷川の水底でのお話なのですが、「そこに自分もいるような」というご意見に、「まさにそれです!その視点が面白い作品なのです。」と、私は秘かにうれしくなり、ありがたく思いました。


 この図書室カフェITOHさんでは、店内に沢山の本が並んでいます。
店主の伊藤さんは高校司書のお仕事を長年されていた方です。
お尋ねしてみたら、お店には宮沢賢治の本、関連本は色々所蔵されていました。さすがです!
特に、筑摩書房から出版の新しい全集が1巻~10巻。綺麗な装丁です。コーナーを設けてくださり、並べてくださいました。
ここでは貸出も可能ですから、それをご紹介させていただきました。


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さて、次の和みの風の朗読会は来春に予定していきたいと思います。
詳しいことが決まりましたら、こちらにもお知らせいたします。
またどうぞ、聴きにいらしてくださいませ。

 ★ 湯田さんとは、12月15日、門司港のティールームでのクリスマスコンサートに、私もご一緒させていただきます。
   女性ボーカルの方も加わりクリスマスの音楽が華やかに!
   そして私は、門司港出身の作家 林芙美子さんの作品を朗読します。
   
  また、ご案内させていただきます。お楽しみに!




by nagomi-no-kaze | 2018-11-24 23:00 | Live Report | Trackback | Comments(0)
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