人気ブログランキング |

ジョルジュ・ルオー展

 20世紀フランスの画家 ジョルジュ・ルオーの作品展を北九州市立美術館で見てきました。
その時のことをお話しましょう。

e0173350_22485070.jpg

 北九州市立美術館が所蔵するルオーの作品が多い事に、私は驚きました。
「受難」のタイトルで18点、「ミセレーレ」という銅版画集に納められた銅版画と、関連する絵は73点もありました。
それに加えて今回、汐留ミュージアム、ヴァチカン美術館、ポンピドューセンター、ルオー財団からの作品、
そして個人所蔵の作品らと共に紹介されている、素晴らしい展示でした。 

<写真は、ポスターより。写真撮影可>

e0173350_22495084.jpg
  

e0173350_22500690.jpg



 私はこの展覧会の予告ポスターに、絵の美しさにも惹かれていましたが、
以前朗読した、茨木のり子さんの詩「わたしが一番きれいだったとき」に、ルオーの名前があったことを思い出したのでした。

 それは、長い詩の中の一番最後の連に、このように記されています。

 
 ~ だから決めた できれば長生きすることに
年とってから凄く美しい絵を描いた
フランスのルオー爺さんのように  ね ~

   詩「わたしが一番きれいだったとき」 / 茨木のり子 より。

(ここでは、その箇所のみ記します。)
 


 

 茨木のり子さんの詩「わたしが一番きれいだったとき」は、代表作の一篇です。
茨木さんは19歳で終戦を迎えますが、まさに戦中・戦後をくぐり抜けていた時を、
心の中の言葉を、あふれんばかりに表現しています。
 どうして画家ルオー氏をこの詩に記したのかなと気になってはいましたが、
ルオーのことを深く調べたことがなく、そのままになっていたのです。


 

 さて、ルオーの銅版画集「ミセレーレ」。
ルオーは、第一次・第二次大戦の間、人類の悲劇を銅版による作品に表しました。
たとえ戦争が終わっても、その後人々の貧困・苦痛は変わらないことを、ルオーは見つめ続け表現したのでした。
ラテン語の 「Miserere」 ミセレーレ、日本語訳で「慈悲を」。
ルオーは、画集に付ける名まえに、これより他の言葉は思い浮かばなかったそうです。

e0173350_22510171.jpg



 ルオーは確かに晩年美しい絵を数多く残しているけれど、それだけではない。
茨木さんは、この銅版画集のこれらの絵も、そしてその後に描かれた聖なるキリスト像、聖なる人物象の美しい絵にも、
魅せられたのではないでしょうか。
ルオーの「慈悲を」絵に託した想いに、茨木さんの心は慰められたのかもしれません。


 この詩には、画家は「ルオー」でなければならなかった。それが、私の中でやっと、腑に落ちました。
「ルオー爺さん」と親しみをこめて詠んだ気持ちにも、今は、うなずけるのです。
私の中で、茨木のり子さんとルオーがようやくつながりました。



e0173350_22525253.jpg


北九州市立美術館 
http://kmma.jp/honkan/

※「ジョルジュ・ルオー展 聖なる芸術とモデルニテ」 2019年2月17日(日)までの展示です。

e0173350_22522711.jpg



e0173350_22531289.jpg

e0173350_22535799.jpg




by nagomi-no-kaze | 2019-02-06 23:00 | 道しるべ(私が出会った作品) | Trackback | Comments(0)

 二月三日の節分祭に、天河大辨財天社に参詣させていただきました。
今年は雪が薄く残るくらいで、風もやわらかな心地よさがありました。

e0173350_16392843.jpg

e0173350_16492874.jpg

e0173350_16411405.jpg


 私はご縁をいただいてこちらにお詣りさせていただいて二十年近くになりますが、二月に訪れるのは初めてです。
地元の方も遠方からも、思いのほか沢山のご参拝者がいらっしゃいました。 何とも賑やかなお祭りとなりました。


 天河社のお話によりますと、
鬼は大いなる御宝をもち、全ての意識を越えて物事を正しく見るという古来からの信仰から
「神」として崇め奉られているのだそうです。
ご神事の最後に、4名の年男の方々が「鬼は内」「福は内」と大きな声で「福豆」を撒きました。

e0173350_16414936.jpg

 わたしは4袋取りました。 (家に持ち帰って家族といただきますが、今年もマメマメしく働けるかな? いや、頑張りましょう!)


 社殿のご神事に続き、屋外では境内の社務所前に準備が整い、正午から今年の「採燈大護摩」が斎行されました。

e0173350_16431039.jpg


e0173350_16435107.jpg


 四つの方角に矢が打ち放たれ、山伏の法螺貝の音が山々に響きます。
そして、松明の火が点火されますと、白いもくもくとした煙が空高く昇っていきます。

e0173350_16443304.jpg


e0173350_16444418.jpg


護摩木に書かれた皆さんの願い事が叶いますように。



 このあとは副餅撒きや、恵方巻にお一人3本ずつ巻き寿司と、長寿酒、手作りのぜんざいのお振舞いがありました。


e0173350_16454115.jpg



e0173350_16460821.jpg
  今年の恵方は、東北東でしたね。 にぎりたての巻き寿司は美味しかったです。


e0173350_16461988.jpg





 さぁ、暦の上では寒の明け、春が来たことが告げられました。
まだまだ寒さは残っているので油断はできませんが、少しづつ身体を慣らしていきましょう!

e0173350_16482059.jpg





e0173350_16473032.jpg





e0173350_16510995.jpg



   和やかな節分祭でした。 良きご縁を、ありがとうございます。



by nagomi-no-kaze | 2019-02-04 17:06 | 良きご縁に感謝! | Trackback | Comments(0)