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 九州には、炭鉱の歴史があります。
 5月に朗読させていただく、「周作」(山本有三/作 『生きとし生けるもの』より)では、
 主人公の周作が、九州のとある炭山で生まれるところから話が始まります。

 福岡県内にも、いくつか、炭鉱の歴史を知る手がかりになる場所があります。
 私が訪ねて行けた場所をご紹介しましょう。
 今回は、直方市(のおがたし)にある、石炭記念館です。3月31日に訪れました。
ちょうど桃の花が見事に咲いている頃でした。

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 漢字の読みが難しい地名が多いですね。「直方」は「のおがた」と読みます。
この直方駅は、JRと平成筑豊鉄道が通ってます。 
 駅前には、地元出身の元大関 魁皇関の銅像が立派ですね。
 さて、ここから10分程、歩いて行けます。


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 多賀神社の奥に、その記念館はありました。

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 筑豊炭田(ちくほうたんでん)は、明治初期から昭和51年まで、約100年の間、石炭を産出していました。その数は、約8億トンと言われています。

 この記念館では、炭鉱の歴史についての様々な資料が展示されています。
気さくな館長さんの案内で、当時の仕事の様子、歴史について話しを聴くことができます。

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  本館は明治43年8月に筑豊炭鉱組合の直方会議所として建てられた当時のもので、
 ここで、当時の石炭王たちが集って会議を行っていたのです。

  別館は平成の建物ですが、並ぶと、どことなくバランスが取れているような感じです。
 この中には、私がこれまで見てきた中でもひときわ大きな石炭の塊が展示されていました。
 「塊炭(かいたん)」 サイズは日本最大級です。
 館長さんと一緒に並んでみましたが、さすがにデカいです!

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 有三の作品で主人公の周作は、小学生の頃、体格がよく、優等生でしたが、
塊炭(かいたん)というあだ名で呼ばれていたという話が出てきます。
冷やかしの意味が含まれていましたが、文中には彼のことを「事実、塊炭のような少年であった。」という表現があります。彼の気質が石炭の塊に似ていたのかもしれません。
 

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 屋外には、2台の蒸気機関車。
 こちら(写真上)は、C11 131号 昭和16年から45年まで、石炭輸送に大活躍しました。
館長さんはこれに乗っていたという話を聴きました。整備も、もちろん行っていたそうです。
今では保存のため、きれいに塗装されています。近くで見るとかっこいいですね。

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 もう1台は、コッペル32号。ドイツから輸入した炭鉱専用の機関車だそうです。
昭和51年8月の閉山まで石炭輸送に活躍し走り続けました。

 

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  直方市 石炭記念館
  こちらのサイトに、詳しい情報が載せられています。ご参考までに。
  http://yumenity.jp/sekitan/


by nagomi-no-kaze | 2018-04-24 23:29 | あなたも行ってみませんか? | Trackback | Comments(0)

 新緑の映える頃となりました。春がどんどん進みますね。
これから迎えるG.W. 行楽のご予定も、お家でのんびりと過ごされる時間も有意義に、
皆さま、どうぞ、お健やかにお過ごしください。

 さて、こちらは三鷹市山本有三記念館。
大正、昭和の劇作家・小説家として活躍、晩年には参議院議員としても功績のある
山本有三氏が、かつて家族とともに暮らした邸宅の一軒で、昭和初期には珍しい西洋館の建物です。
昨年、館の保存のために耐震補強の工事により、一時閉館していましたが、
2018年4月より、リニューアルオープン。 修繕後の記念館を、先週、私も訪れました。

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 こちらで、「春の朗読コンサート」を、5月18・19日の二日間にわたり予定。
2009年より開催の年に一度の会で、第9回目となり、今年も出演させていただきます。
 その初会にご出演くださった横笛奏者の金子弘美さんをお迎えし、久しぶりに、和楽器との共演です。
お時間、そしてご興味がありましたら、お葉書で応募となりますが、詳しくはこちらをご覧ください。
http://mitaka-sportsandculture.or.jp/yuzo/event/20180518/

 締切が近く、4月26日必着! そして、抽選の可能性がございますが、ご了承ください。



 企画展示には作家の遍歴を紹介。それに関して、有三の代表作の一つ、
小説『生きとし生けるもの』より抜粋、「周作」の章を読ませていただこうと思います。

 この小説は、大正15年9月末~12月の初旬まで、東西両朝日新聞に同時に連載されました。
病のため執筆を止めなければならず、未完に終わっているが、あらゆる環境の中で生きる人間の生きざまを
題名の通り「生きとし生けるもの」に通じる何かを伝えたかった、有三氏の思いが伝わってきます。

 主人公 周作は、九州のとある炭坑の中で生まれました。
炭山のある地域の歴史を振り返れば、炭鉱の仕事に携わることは、
体を張って、女性は、はにかみも捨てて、想像を越える重労働。常に、死と隣り合わせ。
それでも、この仕事をしなければ他にすべがなく、生きていけなかった時代がありました。
事実、多くの人間が犠牲になりましたが、石炭は国内外に必要なもので、後に日本の近代化の礎となりました。
この作品には、その時代背景とともに必死に生きる人間が描かれています。

 共演の金子さんにも一緒に考えていただきながら、横笛の音を活かして進めていく練習を重ねています。

 一人でも多くこのお話を聴いていただければ幸いです。







by nagomi-no-kaze | 2018-04-23 23:14 | 出演します! | Trackback | Comments(0)

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4月7日(土)に、図書室カフェITOHさんにて「和みの風の朗読会」を開催し、
無事に終演いたしました。
冷たい風吹く中を、ご来場くださいました皆さまに感謝申し上げます。
どうもありがとうございました。


 近年、朗読に親しみを持っていただく機会が様々な場所で増えていると思うこの頃。
今回は初の試み、~二人の読み手によるお届け話~と題しまして、
朗読師の古賀恭子さんをお迎えしました。

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 私は普段は音楽とのセッションがほとんどですが、今回は新鮮な気持ち。
朗読の活動を通して触れる作品や作家について話をしたり、
お互いの間合いを感じて練習する過程も面白かったです。
 お陰様で、たくさんのお客様に聴いていただけたこと、
また、近い距離でお客様の息遣いを感じつつ朗読するのは幸せでした。
(前列に座られた方々には近すぎたかもしれませんね、すみません!)



 プログラムには、
例えば、共通の場所や立場にたった主人公たちのそれぞれの思いを語るような
物語はどうかしら?という古賀さんの提案をいただいてから、
思いめぐらせるうちにある本を思い出しました。
二人で読みながら、その作品集より選んだ作品です。

-『秘密。私と私のあいだの十二話』(メディアファクトリー)より- 

彼女の彼の特別な日
彼の彼女の特別な日 (森 絵都/作)

黒電話A
黒電話B (堀江 敏幸/作)


そして、
-『美人の日本語』山下景子/著(幻冬舎文庫)より-
8つの春の言葉を選び、ご紹介しました。

・四月朔日(わたぬき)
・蘖(ひこばえ)
・花明かり
・青二才
・山笑う
・お洒落
・餞(はなむけ)
・ありがとう


聴き手の皆さまが物語の展開を想像しながら聴いてくださっていました。
作品の面白さや日本語の言葉の響きを楽しんでいただけましたら、幸いです。


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☆ 公演中の写真は、ご来場くださいましたお客様からいただきました。ありがとうございます!




そうそう、本番前、昼食を、カフェ新メニューの「水餃子」を一緒にいただきましたよ。
鹿児島の黒豚さんのグレードが金星で、とっても美味しかったです。
元気をもらって臨めました!
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図書室カフェITOHさんは、翌日の8日が記念日とのこと。
3周年おめでとうございます!!  これからも、人のご縁を繋ぐ集いの場となりますように。

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by nagomi-no-kaze | 2018-04-10 20:14 | Live Report | Trackback | Comments(0)