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頭ヶ島の白浜集落にあるこの教会堂は1919年に建てられました。
新上五島町出身の鉄川与助の設計による、石造教会堂です。
彼は数々の教会を手がけましたが、石造りはこの教会のみです。

ファサードの中央にある円形窓、八角形の銅版張のドーム屋根、
そして石積みによる外観が特徴とされています。山の中にある古風な教会の印象です。

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 ごつごつしたままの切石を積んで壁面を仕上げる方法は「ルスティカ様式」と呼ばれています。資金は限られていましたから、
石は海を渡った目の前のロクロ島の砂岩を切り出して使いました。ですから、石の表面はかなりザラザラとした質感でした。
当時島にいた石工とともに、人の手によって採石した砂岩をノミで削り、積み上げていく作業は気の遠くなるようです。
この教会堂は信徒たちの安らぐ場を作るという思いと実践により、十年という歳月をかけて完成しました。

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白浜海岸 眼の前にはロクロ島が見える



 パンフレットを読み、頭ヶ島集落のことを、日本史をもとに当時を振り返ります。

1549年 日本にキリスト教が伝来。
1614年 徳川幕府によって禁教令が発布。
1797年 大村藩と五島藩の間で百姓移住の公式協定が成立。
その後、迫害から逃れてきた潜伏キリシタンたちが五島列島にやってきます。

1854年 日本が開国。

1859年 人の監視を逃れるようにして移住してきた潜伏キリシタンたちが頭ヶ島に住み始めました。
ここは、縄文時代に人が白浜の海岸を使用していたことがその後の発掘調査から分かっていますが、その後は江戸時代まで無人島だったそうです。
自分たちの信仰心をこの地で守るために、彼らは未開の土地を開拓し、集落を形成していきます。

1865年 信徒発見。
1873年 禁教令の撤廃。
1887年 仮の聖堂として、最初の木造教会堂を建設。
1919年 現在の石造教会堂が完成。海岸近くにはカトリック墓地も作られる。


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 現在、五島列島には、信仰を貫いた信徒たちによる建設の教会が50以上、そのうち新上五島町には29の教会があり、
今もなお、信仰が守られています。

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       有川港からは、バスで約35分。(頭ヶ島教会行き)バス停の目の前に教会が見えます。
          地図上⑮が、頭ヶ島天主堂になります。


 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」は、
かつて日本でキリスト教が禁じられていた中で、長崎と天草地方において、日本の伝統的宗教や一般社会と共生しながら信仰を続けた
潜伏キリシタンの証となる遺産群12か所が挙げられており、頭ヶ島集落とこの天主堂も、その一つに選ばれています。
平成30年7月の世界文化遺産登録を目指しています。

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 現在でもミサや冠婚葬祭、祈りの場として使用されているため、堂内は撮影禁止。お見せできないのが残念ですが、外観とは対照的にパステルカラー調の、特に椿の花をモチーフにした花の装飾が施されていました。窓のステンドグラスは、赤黄青緑桃など明るい色調です。「花の御堂」と呼ばれるにふさわしい内装です。
聖母マリア像は白と空色の衣をまとい、お顔はとても美しく微笑をたたえていました。
静かな祈りが辺りを満たしていました。

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 見学には、事前連絡が必要です。
詳しくは、こちらをご覧ください。

教会群 インフォメーションセンター
https://kyoukaigun.jp/reserve/list.php


by nagomi-no-kaze | 2018-03-22 17:13 | マタサブロウ旅日記 | Trackback | Comments(0)

 九州の最南端、長崎県五島列島は、長崎港から西におよそ100キロに位置しているそうです。島の数はどのくらいあるのだろうと思って調べたら、
北東側から南西側にわたり、大小合わせて140あまりの島々からなるそうです。

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 遠方から飛行機でのアクセスも可能ですが、長崎県内の交通は船が便利なようで、ここ佐世保港からも、高速船やフェリーで行ける島があります。
これはチャンス!とばかり、港のターミナルにある二つの船会社の窓口で色々尋ね、検討すること約1時間。私の場合、日帰りで佐世保に戻ること(夕方に佐世保を出発し小倉へ戻るため)車の免許がなく移動に不便なことのどちらも非常に厳しい条件でしたが、探せば何とかあるものです。

 今回は佐世保から新上五島町の有川港へ向かえば、島に現存する天主堂の一つは訪ねることができそうでした。
一日の船の便数が少ないため、島内での滞在時間は約3時間半。
その天主堂が港から遠いのですが島内移動のバスに何とか乗れそうです。それにしても20分程の見学時間。迷っている暇はなく、行けるなら決めてしまおうと、
こうして、ようやく行き先が決まりました。

 往路は高速船で約100分。復路はフェリーで約2時間半。早朝でも時間が惜しいので、その組み合わせを選びました。
幸い、同じ船会社で済みましたが、船の種類が違うのでチケットは一括よりもそれぞれの港で買う方が安いと教えてくれました。

チケットは事前に電話やインターネットで予約ができますが、
その受付・お支払いは、当日船が出港する30分前からです。
島内の人は運賃割引適用があるため、島内か島外か、必ず尋ねられます。

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これに乗ります!


 高速船は速いのはよいですが、思った以上に揺れました。雑魚寝で寝てしまおうと思ったのは正解。それでも、昔、関東の神津島で、朝漁のジェットボートに乗せてもらった時の波乗りの揺れを思い出しました。
最初の1時間は何とか体を慣らすつもりで、決して抗わない。そして「起きたら島だった!」となるのが一番です。


 そして、到着した有川港ターミナルは綺麗でした。

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 1階に観光案内所で情報をいただいて周辺の散策もできました。
 ここは鯨と椿の島だったのです。

そういえば、館内には椿の苗木がそこここに置かれていました。
天井を見上げると、鯨の骨がかかっており・・・でっかい!



 バスの時間までに1時間はあったので、歩いていけた観光スポットはこちら。

<海童神社>
鯨の顎の骨を使った鳥居が有名です。これは初めてですね!
海上の安全を祈願する神さまが祀られています。参拝させていただきました。

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<鯨見山>

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江戸時代初期から捕鯨が盛んな頃は、「山見小屋」から有川湾内に鯨が来た事を知らせたり、
出漁の合図を送ることになっていました。
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有川湾では、明治時代まで捕鯨が行われていました。
中でも最高に捕れた年は、元禄11年(1698年)、83.5頭だそうです。
「鯨が一頭捕れると七浦が潤う」と、当時の繁栄ぶりが分かる記述が『江口家文書』に残されているそうです。


と、同時にここは今では、資生堂さんの椿園。
ブランド「TSUBAKI」のオイルに使用されているようですよ。
さすがに花の咲く時期は過ぎてしまいましたが、辺り一面、椿が植樹されていました。

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 さて、これから天主堂へ向かうため、バス停に行く前に、名物「五島うどん」屋さんを見つけました。
まだ準備中で、お昼に戻ってきて食べるつもりでした。たまたま、朝の物産展を開催していて、揚げたての「手作り鯨コロッケ」を買います。一個100円。
すると、お店の女性が、ひとつ穴が開いてしまって商品にならないから、よかったらこれも食べてねと
もう一つ入れてくれました。じゃがいもがホックホク。鯨は思ったより癖がなく美味しかったですよ。
(➡実はこのあと、お昼を食べ損ねる結果となり、この時の2個のコロッケが大変ありがたかったことは言うまでもありません。)
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             気に入りました!ごちそうさま!


by nagomi-no-kaze | 2018-03-20 19:49 | マタサブロウ旅日記 | Trackback | Comments(0)

佐世保へ行ってみよう!

 二月の長崎訪問に続き、今回は佐世保へやって来ました。
同じ九州、西へ移動してみると、さすが、北九州よりも陽射しが温かでしたよ。

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 元々は、夫の所用で決まっていた佐世保行きに私も便乗し初訪問でしたが、
3月17~18日の両日、ありがたいことに春の青空に恵まれまして、
海・山の、これまたいい景色、人の優しさに触れ、九州の良さをここでも実感です。
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 さて、佐世保駅は、JRの他に、第三セクター方式の松浦鉄道(MRの愛称で親しまれている)が走っています。伊万里、有田を通るなど佐賀へ向かっていくそうです。ホームで写真だけ撮りましたが、車掌さんが、「乗りますか?もう出発しますよ」と声をかけてくれます。(➡申し訳ないですね、乗りませんでした。)

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 駅近くを走る路線バス(西肥バス)がたまたま回送だったのですが、
行き先を示す電子案内版には、普通ならば「回送車」くらいのところ、
そのバスにはこのように表記されていました。
「すみません!回送中です」
謝っている表記は、初めて見ましたね。驚きました。(笑)


 そして、佐世保駅は、日本の最西端の駅であります。
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駅の前にはすぐ港が広がっています。港ターミナルは広く、ショッピングモール、ウェディングホールなども隣接。付近には、市場や商店街が広がっています。
佐世保バーガー店は、駅、港、商店街にいくつか見つけました。
やはり、ここへ来たら食べないと! 焼きたてのハンバーグパテは、香りも味もグッときます。大きくて食べ甲斐がありますね。
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   (2つは食べていませんよ。 
  スペシャルバーガー(右)と、夫が注文したスペシャルチキンバーガー(左) 
    中身まではよく見えませんね。)


ご当地グルメ洋食メニューには、レモンステーキ、ビーフシチューの文字をよく
見かけました。ここでは長崎牛なんですね。
それに、鮮魚の新鮮さはバツ群でしたよ。


 その他には、
今から100年以上も昔、明治40年の夏、5人の詩歌人が九州各地を旅し、新聞に
連載された『五足の靴』。 (今は、新潮文庫出版の本で読むことができます。)
以前、熊本篇で紹介したことがありましたが、
https://wafuu.exblog.jp/25753959/
ここ佐世保も「五足の靴」の訪問先の一つでした。
そのメンバーの一人、与謝野鉄幹が佐世保の街を詩に詠んで残しています。

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 こちらは、カトリック三浦町教会。駅のすぐそばにあります。
丘に建つ姿は青空にくっきりと映えて美しく、しばらく見とれてしまいました。

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 続きは、佐世保港から新上五島町へ。




by nagomi-no-kaze | 2018-03-19 22:19 | マタサブロウ旅日記 | Trackback | Comments(0)

 三月も半ばを過ぎて、桜の開花のたよりを聞ける頃となりました。
皆さまのお近くでも華やいだ景色へと変わってきていませんか?

 さて、今年の「和みの風の朗読会」は四月七日に北九州市にて開催。 そのご案内です。

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 私は2000年から朗読の公演活動を始めて今に至ります。
その主な内容は、活動名「言葉と音楽を仲良しにする研究室 和みの風」のとおり、
言葉と音楽で構成し公演することをライフワークとしています。
今年もそのスタイルは変わりませんが、初の試みにも挑戦します。

朗読の活動に勤しんでいらっしゃる方々とも共演してみようと思いました。
音のない 二人の読み手による朗読会。今回はその第一弾!
北九州市内で朗読を教えていらっしゃる、古賀恭子さんをゲストにお迎えします。


 この会では、二つのテーマを置いています。
①「秘密」

『秘密。私と私のあいだの十二話』(メディアファクトリー)という本には、
複数の作家による作品が納められていますが、
まるで、A面とB面のように表裏一体の設定で描かれる、
つまり、登場人物が互いに主人公となり、物語が進んでいきます。
その心の内は、どうなっているのでしょうか?

②「春の言葉の贈りもの」
普段、何気なく使っている言葉には、日本語の音の響きの美しさがあり、様々な由来があります。
そして、感性豊かなお話で言葉について綴られている、山下景子さんの著書『美人の日本語』より
春の言葉をいくつかご紹介します。


 全国的に朗読を好まれる方が増えてきていることはとても嬉しく思っています。
また、聞き手がいてこそ成り立つ場も朗読会です。この時間をご一緒に共有することで、
聞き手の皆さまに、作品そのもの、作家についても興味を持ってもらえたら、更に嬉しく思います。
どうぞ、聴きにいらしてください。お待ちしています。

<和みの風の朗読会~二人の読み手によるお届け話~>
日時)2018年4月7日(土)14時 開演
会場)図書室カフェITOH 093-616-2185
https://www.facebook.com/%E5%9B%B3%E6%9B%B8%E5%AE%A4%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7itoh-382127971973789/
会費)1500円
※別途、カフェで1ドリンクをご注文ください。


<会のお問合せ・ご予約>
和みの風 aac16550@pop17.odn.ne.jp




by nagomi-no-kaze | 2018-03-16 12:57 | 和みの風だより | Trackback | Comments(0)