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和みの風の~おはなし道しるべ~

2019年 08月 20日 ( 1 )

海を越えての朗読会 vol.2 フランス編

5月27日~6月1日、フランス南西部に住む夫の親戚(従妹)のもとへ初訪問、滞在してきました。

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 静けさのなかにウグイスの声。それを聞いて目覚めると、窓から見えるのは、山々に囲まれた自然豊かな風景。
歩くと、澄んだ川の水の音。家庭菜園やブドウ畑、この時期は、さくらんぼが木々に赤く実る頃。
お花も様々に咲いている。教会の鐘の音を聞いて時を知るような、住むに心地よい、本当に素敵な街です。


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 そして、ここフランスでも朗読会、その好機が到来。  今更ながらの投稿ですが、今回はそのお話です。




 私が訪問を決めたあと、従妹のShinaさんからの情報で、近所の図書室で月に一度開かれる朗読会を知りました。
いつもは、男性の朗読者がいらして小説などを読んでいるそうでした。
そこでShinaさんは、私が一緒に参加できたらという提案を持ちかけてくれたのです。
 以前、台湾の台東市にあるカフェでの朗読会の模様をblogでご紹介した折、
Shinaさんは、「いつかフランスでも出来たらいいね。」と思ってくれていて、
それが、今回実現したのですから、凄いこと! すべて彼女のおかげです。

 さて、それでは日本のどんな作品を紹介しようかしら?
フランス語訳があるほうがいいなと考えながら、すぐ思い立ったのは、
昨年、北九州・東京で読ませていただいた宮沢賢治の作品『やまなし』でした。
作品のことを調べていたときに本で知ったことを思い出しました。
それは、フランス語に訳された絵本があり、蟹の子どもの会話にある「クラムボン」をどう訳すかの議論があった記事でした。
そこでShinaさんに伝えて、彼女は、早速フランス語に翻訳された賢治の本を探してくれました。
そこに納められていた『やまなし』を、フランス語と日本語でそれぞれ朗読して紹介することが出来ました。

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(「Journal de Millau」より)



 事前に地元の週刊新聞に記事が載ったこともあって、当日は地元のお客様がたくさん集まってくれました。
朗読者のリシャール・アベセラさんは、まず、日本に興味を持ってもらうためにと、日本の昔話を一話、
フランス語で語ってくれたのです。こうしたお心遣いも、本当に嬉しかったですね。
そして、フランス語と日本語の朗読による『やまなし』、最後に、詩『雨ニモマケズ』を日本語で朗読し
皆さんにも一緒に参加して読んでもらいました。とても楽しかった~。


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(プロジェクターに投影する資料は、Shinaさんが作成してくれました。事前に確認中!)



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 リシャールさんは表情豊かに、身振り手振り、表現されるので、私も負けてはいられないなと秘かに思ったのは本当です。
フランス語と日本語が掛け合う言葉の音の響きに合わせて、今度は皆さんの「聴きたい」気持ちがこちらにも伝わってくるのです。
 なんと幸せなことでしょう!
 賢治の代表作に触れてくださったことも、日本語の音を楽しんで聴いてもらえたことも、私は大変嬉しかったですね。


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Shinaさんが絵本の絵を見せながら、お話は進む。)



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(「雨ニモマケズ」を紹介。 右はShinaさん、私の言葉を通訳してくれました。)



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(朗読会の模様は、フランクさんが撮影。そして終演後に、会場の皆さまと。右:この会をコーディネートしてくださったコレットさん。)




 次の週の新聞には写真も一緒に掲載されたそうです。
(会場で、記者の方も一緒に聴いてくれていました。「Journal de Millau 」Jeudi 6 Juin 2019 より)
   いい写真でしょ?
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コーディネーター、司会進行も務めてくださったコレットさん(写真 右)に、
企画提案、資料作成、準備、当日通訳と、一番忙しかった従妹のShinaさん(写真 左)に、
快く一緒に読んでくださった、リシャールさんに、
そして、主人の母と叔母が、来場の皆さんに日本食のお差し入れをたくさん作ってくださったことに、
心より、感謝申し上げます。

 
 あとから、この記事をShinaさんに訳してもらいました。
   タイトル「日本語の語りの夕べ」
 5月29日(水)に、フランクさんと一緒にこの村に住むシーナさんのお宅を訪れている
日本人朗読家野田香苗さんをリルオリーブル図書館に招いて朗読会が催されました。
 最初に、リシャール・アベセラさんがフランス語で日本の小話
「半蔵衛門さんはどうして蠅を飲み込んで、その後どうなったか」を語り、
続いて香苗さんとリシャールさんが、シーナさんが紙芝居的にめくる絵本にあわせて
フランス語と日本語で交互に宮沢賢治の「やまなし」を披露した。
 最後に、映し出された言葉にあわせ、参加者全員で宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を読み、
この読書の夕べはアジアフードのテースティングで幕を閉じた。
 素晴らしい経験を与えてくれたこの企画に感謝する。


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by nagomi-no-kaze | 2019-08-20 22:59 | Live Report | Trackback | Comments(0)
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