鯨と椿の島 新上五島町へ行ってみよう!
2018年 03月 20日
九州の最南端、長崎県五島列島は、長崎港から西におよそ100キロに位置しているそうです。島の数はどのくらいあるのだろうと思って調べたら、
北東側から南西側にわたり、大小合わせて140あまりの島々からなるそうです。
遠方から飛行機でのアクセスも可能ですが、長崎県内の交通は船が便利なようで、ここ佐世保港からも、高速船やフェリーで行ける島があります。
これはチャンス!とばかり、港のターミナルにある二つの船会社の窓口で色々尋ね、検討すること約1時間。私の場合、日帰りで佐世保に戻ること(夕方に佐世保を出発し小倉へ戻るため)車の免許がなく移動に不便なことのどちらも非常に厳しい条件でしたが、探せば何とかあるものです。
今回は佐世保から新上五島町の有川港へ向かえば、島に現存する天主堂の一つは訪ねることができそうでした。
一日の船の便数が少ないため、島内での滞在時間は約3時間半。
その天主堂が港から遠いのですが島内移動のバスに何とか乗れそうです。それにしても20分程の見学時間。迷っている暇はなく、行けるなら決めてしまおうと、
こうして、ようやく行き先が決まりました。
往路は高速船で約100分。復路はフェリーで約2時間半。早朝でも時間が惜しいので、その組み合わせを選びました。
幸い、同じ船会社で済みましたが、船の種類が違うのでチケットは一括よりもそれぞれの港で買う方が安いと教えてくれました。
チケットは事前に電話やインターネットで予約ができますが、
その受付・お支払いは、当日船が出港する30分前からです。
島内の人は運賃割引適用があるため、島内か島外か、必ず尋ねられます。
高速船は速いのはよいですが、思った以上に揺れました。雑魚寝で寝てしまおうと思ったのは正解。それでも、昔、関東の神津島で、朝漁のジェットボートに乗せてもらった時の波乗りの揺れを思い出しました。
最初の1時間は何とか体を慣らすつもりで、決して抗わない。そして「起きたら島だった!」となるのが一番です。
そして、到着した有川港ターミナルは綺麗でした。
1階に観光案内所で情報をいただいて周辺の散策もできました。
ここは鯨と椿の島だったのです。
そういえば、館内には椿の苗木がそこここに置かれていました。
天井を見上げると、鯨の骨がかかっており・・・でっかい!
バスの時間までに1時間はあったので、歩いていけた観光スポットはこちら。
<海童神社>
鯨の顎の骨を使った鳥居が有名です。これは初めてですね!
海上の安全を祈願する神さまが祀られています。参拝させていただきました。
<鯨見山>
江戸時代初期から捕鯨が盛んな頃は、「山見小屋」から有川湾内に鯨が来た事を知らせたり、
出漁の合図を送ることになっていました。
有川湾では、明治時代まで捕鯨が行われていました。
中でも最高に捕れた年は、元禄11年(1698年)、83.5頭だそうです。
「鯨が一頭捕れると七浦が潤う」と、当時の繁栄ぶりが分かる記述が『江口家文書』に残されているそうです。
と、同時にここは今では、資生堂さんの椿園。
ブランド「TSUBAKI」のオイルに使用されているようですよ。
さすがに花の咲く時期は過ぎてしまいましたが、辺り一面、椿が植樹されていました。
さて、これから天主堂へ向かうため、バス停に行く前に、名物「五島うどん」屋さんを見つけました。
まだ準備中で、お昼に戻ってきて食べるつもりでした。たまたま、朝の物産展を開催していて、揚げたての「手作り鯨コロッケ」を買います。一個100円。
すると、お店の女性が、ひとつ穴が開いてしまって商品にならないから、よかったらこれも食べてねと
もう一つ入れてくれました。じゃがいもがホックホク。鯨は思ったより癖がなく美味しかったですよ。
(➡実はこのあと、お昼を食べ損ねる結果となり、この時の2個のコロッケが大変ありがたかったことは言うまでもありません。)
気に入りました!ごちそうさま!
by nagomi-no-kaze | 2018-03-20 19:49 | マタサブロウ旅日記 | Trackback | Comments(0)