6月、関東は早めに梅雨入りしました。紫陽花があちらこちらで咲き誇っています。
先日、2022年6月5日 三郷市文化会館(埼玉県)の大ホールにて、
障がい者福祉団体支援「チャリティコンサート」(医療法人財団 アカシア会主催)が、
中止・延期を経て2年ぶりに開催されました。
第一部は、三郷北高校の吹奏楽、ヘルマンハープ演奏、フラダンスの出演。
第二部は、塩澤美智子さんと林晶彦さんによるコンサートを、ピアノの連弾と、朗読とピアノの演奏が組まれました。
毎回出演のヘルマンハープ アンサンブル「りんのね」ですが、
今年は3グループ合同で14名の構成。(私自身は、今回が2度目の出演です。)
林智子先生のご指導のもと、各グループメンバーの演奏経験年数も様々です。
今回初顔合わせの方もいらして、こうして一緒に演奏できる機会は貴重です。
ヘルマンハープという楽器は、1987年ドイツで生まれました。
ダウン症の息子さんが弾けるようにと、父ヘルマンさんが10年以上の歳月をかけて
発明し作られた楽器です。1台では優しく繊細で小さな音色ですが、大勢で弾く音の響きもまた良いものです。
お客様に耳馴染みのある演奏曲を中心に選びました。
<プログラム>
1.希望のささやき
2.星に願いを
3.星のうた
4.シチリアーノ
5.小さな世界
6.Zünde eine Kerze an キャンドルを灯そう
ささやかでも希望を見いだせるような思いをこめてお届けしてきました。
この中で最後の一曲「Zünde eine Kerze an」のことを少し。
ドイツ人のMartin Buchholz氏作曲のこの曲は、
コロナ渦にいる人々に向けて励ましと、医療従事者の方々への感謝の歌です。
世界中の友人の演奏家たちとオンライン上で演奏する動画をYoutubeにアップされていました。
初めは小さな歌だったそうですが、こうして世界に発信してくれたからこそ、
日本にいる私たちも知ることができたのです。
私は試聴をきっかけにこのメロディが好きになり、ヘルマンハープで皆で演奏したいと思いました。
同じグループのNさんもこの動画を知っており、意気投合!
Nさんはその後、楽譜を作成。ドイツ語の歌詞を日本語訳。
先生やグループの皆さんと検討を重ねました。
その後、演奏パートを2つに分けて全員で弾き、更に歌詞の一部の朗読も加えようと
いうことになりました。歌詞の訳を読むにはそのままでは難しかったので、私の方でどのように朗読するか考えました。
私はメロディラインの演奏から、途中抜けて言葉を朗読するというスタイルになりました。
キャンドルを灯そう あなたの希望の光
キャンドルを灯そう あなたの命の証
今日 それは 世界のために輝くでしょう。
私たちの愛する人々のために 今孤独な人々のために
私たちの祈りのために 私たちの中で燻る勇気のために
キャンドルを灯そう あなたの希望の光
キャンドルを灯そう あなたの命の証
今日 それは 世界のために輝くでしょう。
こうして、この曲を言葉とともに届けることができました。
本番では舞台上にキャンドル(火はつきません。電池で灯りがともりゆらぎます。)と、
照明さんの素敵な演出も加わりました。
私たちの楽器スタンドに飾られているアートフラワーは、神戸のグループの方が作成されました。
神戸アンサンブルグループの皆さんは今回東京には来られなかったけれど、それらを貸してくださいました。
気持ちは一緒に、皆で演奏の音に乗せました。 次回は一緒に演奏ができるといいなと思います。
沢山の方のおかげです。メンバー一同、感謝の気持ちでいっぱいです。
以下2枚の写真は、私の関係でベトナム人のご夫妻が初めて聴きに来てくれて撮ってくれました。
Nさん、Wさん、どうもありがとう!!
<ご参考までに>
Zünde eine Kerze an
Martin Buchholz &Friends
ウクライナのために
Zünde eine Kerze an für die Ukraine