「美しい言葉に触れる」発表会に参加して
2014年 11月 14日
劇団朋友の朗読ワークショップ vol.25 最終日は舞台で発表会。
俳優の西海真理さんがご指導されて企画、演出、構成。
今回のテーマ「美しい言葉に触れる」に沿って選ばれた作品は、
芥川龍之介/作 「杜子春」「蜘蛛の糸」
山下景子/作 「美人の日本語」より でした。
子どもの頃からなじみのある、芥川の両作品を、13人で読み伝えました。
改めて思う、芥川作品の崇高さ、表現力。 どちらも、本当に素晴らしい作品です。
■「杜子春」9人で連読。私は後半の地獄の沙汰のシーンを与えられました。
閻魔大王からの問いに口を割らない杜子春に、
「自分さえ好ければ、よいと思っているのだな」の閻魔大王の言葉、
目の前で起こっている瀕死の馬の苦痛の嘶き(亡くなった杜子春の両親の顔が!)、
懐かしい母の声
これらの音の連なる果てに、杜子春がついぞ発する一言、そこには杜子春の改心が!
■「蜘蛛の糸」4人で連読。
■「美人の日本語」より、十一月を思わせる美しい日本の言葉を、各自、ご紹介。
私は「四方山話(よもやまばなし)」を読ませていただきました。
この言葉の由来が垣間見える短いが楽しいお話。
今回、私たちの朗読に、西海さんが民族楽器で音を入れてくださったのが効果的だったこと、
そしてジャズピアニストで作曲家の小川洋さんがピアノで演奏。なんと、芥川作品には
それぞれのテーマで作曲を! そして「美人の日本語」には即興演奏を!
小川さんはとてもセンスのある方だと西海さんも絶賛で、
朗読ワークショップに数回演奏で加わってくださっています。
朗読者の声の質と音量を背中で聞いて、瞬時に音を選んでくださる方だと、
私も思います。
私は「美人の日本語」の時は、最初は音を聞き合いながら、
やがてあるところから離れて、自由に読み進めさせていただきました。
この感覚も新鮮で楽しかった。でも勿論一回きり!
写真は、舞台に照明が点く前のもの。 いつものお稽古場が劇団の皆様のおかげで、
毎回素敵な演出の舞台が用意されています。
ここで読ませていただくぞ!とテンションもUPします。
終演後はグループメンバーで、打ち上げランチ♪~
各自、感想を伝え合うのも楽しいひととき。 リピーター受講者の多いこのグループでも
各自の課題は違うのですが、一つの舞台を作り上げていくためのまとまりを、
このワークショップでお稽古しながら感じ取っていきます。確実に本番に繋がります。
これは西海真理さんのご指導のおかげですね!
共通して皆が口にしたことは、「全体の流れが良くて、とっても楽しかった!」
私も心からそう思いました。 こういう時、本当にいい形で進んでいるのが分かるし、
心から楽しんでいる皆の表情もいいんですよね。
by nagomi-no-kaze | 2014-11-14 18:48 | 良きご縁に感謝! | Trackback | Comments(0)